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「リアル書店の生き残る道」…書店の店頭だけ電子書籍の全文プレビューができるようにすればどうだろう

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電子書籍ストアに「釣りタイトル」が増える

「低価格」「サクラによる高評価」「釣れるタイトル」「電子書籍は中身が確認できない」で売るスタイルが確立してしばらく立ちますが電子書籍販売の欠点は、ここにありそうです。Koboでも自演とみられる評価が沢山付いています。

 

書店では最後まで「立ち読み」出来ますからつまらない本はそっと書棚に返せばいいのですが、Koboにしろ、アマゾンKindleにしろ、中身をチェック出来ないのは残念。Amazon Kindleには全ての電子書籍にプレビューが有りますが、Koboにはプレビューすらない本が結構あります。

 

どうすればよいのでしょう。「中身の無いタイトルと低価格だけの本&依頼による評価」でどんどん似たスタイルの書籍を出版され、ランキング上位がこうした本でいっぱいになってしまう。(すでにアップルストアのアプリではそうなっている)

 

実書店の生き残る道は「店頭だけ全文プレビュー」にあるかも?

ネット上ではちょっとしたプレビューと参考にならないランキングがあるだけ……。そこで、実書店には電子書籍を置いて全文プレビューできるようにして欲しい。「全文プレビューは書店だけ!」そうすればつまらない本は買う前に確認できるし、書店に置いてある端末なので不正にデータを持ち帰られることもない。ついでに電子書籍だったら実物がないから万引きもない

 

電子書籍専門の”実店舗”はどうだろうか。

 

購入したい時は、お金を支払いレジで書籍ダウンロード用のQRコードを発行するなどして、KoboやKindoなど自分の端末にダウンロード出来るようにすればいいと思う。(うちの近所の”田村書店”では、レシートにKoboの割引クーポンコードが印刷されていて、面白いと思いました)

 

電子書籍は在庫コストが掛からないので、少ないスペースで無限に書籍を置くことができるし、小さなお店でも十分な在庫。書店は電子書籍の「立ち読みスペース」として存続できるのではないかと思います。もちろんタッチパネルディスプレーの本棚や各種電子書籍端末も開発する必要が有るので近い将来の話ではありますが……。

 

アマゾンや楽天のポイントも、もちろん店頭で使えるようにして、顧客を逃さない。お店独自のポイントなども発行すれば、書店でのリピート買いも増えるでしょう。

 

 <2014年6月16日追記>

タイムリーに書店でも電子書籍を売る実験が始まったというニュースが有りました。

電子書籍を書店でも 試験販売開始 NHKニュース

 

6月16日から東京の書店で試験販売が始まっているようです。本棚には、紙の本とその本の電子書籍が購入可能なカードが並べられ、店頭でそのカードを購入。カードに書かれた番号を入力して電子書籍をダウンロードする仕組みのようです。

 

書店は思いがけない本との出会いがとても多い場所。色々試行錯誤して欲しい。