継続は、だれも裏切らない 結局、努力をつづけた人の勝ち
著者:内藤 誼人(ないとう よしひと)
(2010年3月刊行・加筆修正)
を読む。内容は具体的な方法が書かれてないため、思っていたものではなかった。「努力は裏切らない」「人より努力して初めて努力と言える」「体罰OK」的な話。最近はこういうスポ根ものは流行らないので売れ行きも低調だったと思う。
ほとんどがスポーツ選手や偉人、権威あるデータの例を自説に絡め力説するページで埋まっている。
・オレゴン大学のブランドンピーター博士によると…
・「ガリバー旅行記」の著者スウィフトは…
・百マス計算でもおなじみの陰山英男さんは…
・カリフォルニア大学のリチャードクラッチフィールド教授は…
・アリゾナ大学のブレイナード博士によると…
・オークランド大学のボッギャーノ博士が…
・ペンシルベニア大学のアンジェラダックワース博士は…
引用ばかりある本に、良書は少ない。本のインスタントな作り方のテクニックとして、著名人・権威のあるデータを軸にしてその成功譚に肉付けする手法になっている。書籍の形にするために無理やり頁を水増し…感は大いにある。読む方は単調&退屈。
ダイヤモンド社の「A or B 「見抜く力」を身につける48のシチュエーション」(2011年発売)」にも「ジャスティンルーミラー博士によると…(P.22)」、「ニューヨーク大学のロバートクインという心理学者が調べたところ…(P.23)」が延々続く。
(この著者2冊目だけど他の著書もぜんぶこのパターンなのだろうか。確かめたいような変な興味が湧く。情報商材系や健康食品の宣伝に医師や大学の教授が登場する”権威”を添えるパターンと同じ。しかし、ここまで引用が続くと引用がメインで本文は飾りのよう。)
参考にしたい点
- 打たれ強い人は大抵「体育会系出身」
- 体力がある人は精神力も強い
- 身体をあまり動かさない人は、心も弱くなる
- もり努力を継続する精神力を養いたいならまずは体力をつけること
気になった点
- 文章全体に否定的な単語が多い
- 引用が大量すぎる